イッツ・ア・フグリーンランド

音楽と漫画と、時々、映画と。 メモと感想を書き溜めておく為のブログです。

DJチャート(2015/7-8)

ちょっと間が開きましたがモリモリレコード買ってますし、DJできる機会もちょいちょい増えています。嬉しい!もっとやりたい!!

そんななか、これまでかけてきた&これからかけようと思っているレコードの中から、7~8月の良かったレコードのチャートを発表。変なの、入ってきてますよ。なお、9月は良作があまりにも多すぎるので省きます。(また今度

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01.VERTIGO INC --- Preen --- Unfulfillment (US)

http://www.jetsetrecords.net/p/743005123222

2015年ベストシングル超有力候補!!!!

Vertigo IncことLeon Louderのセルフレーベルと思わしきUnfulfillment。2枚目のリリースですが、愛くるしい音色が至るところを飛び交ってるんですが、非常に不安になるコード進行で、よく分からないけどサイケなトラックばかりです。

ディズニー映画の着替えを手伝ってくれる色とりどりのカワイイ小鳥たちが周辺を飛びすぎて、目がチカチカしてきた・・・みたいな情景を思い浮かべるとピッタリ。

 

02.Dwig --- From Here To There --- Dwig (GER)

http://www.jetsetrecords.net/p/743005056302

これも今年のベストアルバム候補。

最高の音響HOUSEのアルバム。Gieglingからリリースを重ねてきたDwigのセカンドアルバムがセルフレーベルより。静かなリズム帯とウワモノが分離と中音域の隙間が気持ちいいです。

 

03.Omar Souleyman --- Bahdeni Nami --- Monkeytown (GER)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005126012

シリアのテクノアーティスト、Omar Souleyman。Wikipediaによると、

1994年に活動開始してからシリア特有の民族舞踊であるダブケをダンス・ミュージックに昇華させたシリア音楽界の伝説と呼ばれている。主に結婚式でパフォーマンスを重ね、3枚のコンピレーション・アルバムと一枚のライヴレコーディングをリリース。

シリアって音楽流せる場所が結婚式場くらいしか無いんだろうな~面白すぎる。でもBjorkのRemixしてたり、結構スゴく注目を浴びている人なんですよ、ホント。

これも今年のベストアルバム候補なんだけど、前作~前々作からやってること何も変わってない・・・でも、前作はFourTetプロデュース、今作はModeselektorのMonkeytownからリリース&Gilles Petersonやら前作から引き続きFourTetといったゲストプロデューサーにLegoweltのRemixを加えた豪華版です。Omarの音にみんな惹きつけられてるんだろうな~・・・でも、誰がプロデュースしてもRemixしても大して変わり映えがなくて笑えます。

アラビアンなメロにガッシリしたリズム帯で笑える&踊れるを両立していますが、特にGillesのトラックが抜き差しハッキリしてて良いね。フロア向きです。

どこでかけても反響の大きい思わず笑顔になる一枚。いわゆるキラーチューン。

 

04.DJ Nigga Fox --- Notte E Dia --- Principe (POR)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005132002

soundcloud.com

以前も紹介したスターフォックス好き野郎どもポルトガルリスボンのCargaaシーンの一人、DJニガフォックスのソロシングル。いやー、相変わらず全体的におバカな感じがたまらんです。Cargaaシーン拠点レーベルのPrincipeより。

最近出てきたニュージャンル、ということで、こういうのは色々読むより聞くが易しですね。パーカッションを多用した軽めのベースミュージックを流しながらMCが時々喋る…という感じを延々繰り返しているだけですが、そういうことか!という事を感じ取って貰えるといいなと思います。

 

05.Damon Bell --- Blues For The Libya --- Deepblak (US)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005078922

2015年ベストアルバム候補の一つ。

Aybee主催のDeepblakより、レーベルメイトのDamon Bellのファーストアルバム!!

使い勝手の悪い意味不明ハウスばかりリリースしているレーベルにしては比較的大人しめでDJツールとしてもよく機能するナイスアルバム。基本的にアフリカンなノリですが、アフリカン何とかさんと違ってちゃんと四つ打ちになってくれています。

元々、自分、このアフリカン何とかさんことAfrican Sciencesが好きで好きでたまらないんで、この周辺は割りとチェックしてるんですが、このレーベルから出る曲は全部変態指数が高いんですよね~今作は変態指数は抑え目ですが、それでもやっぱ変な音使いのトラック多めで、踊れるし、聞けるし、キマれるし。全体的にセオパリッシュ感が高いので、そちらが好きな人は是非。ちょっとアフリカ寄りのセオ。

 

06.Kornel Kovacs --- Radio Koko --- Numbers (UK)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005114002

NumbersといえばRustie、DJ Deeon、Jamie xxなどもリリースしているベース系老舗レーベルで、そこから出た謎の一枚。Kornel KovacsはStudio Barnhus中心にリリースを重ねており、そこではHNNYとの共作もやっているけど、ロウハウスというよりは跳ねたリズムのカットアップディスコが得意な人で、JOEとかAKUFENの流れを組んだベースミュージックの人が最近の北欧ハウスの流れにカットアップディスコの音作りを足した感じ。とても新鮮。

そんな彼の出した今作ですが怪しげなネタ使いがスゴく良い上記動画の曲がたまらん。何語じゃこれは??他の曲はいつものとおり(とはいえ他のアーティストと比べるとちょっと変わっている)で、これだけ異色ですが、オススメ。つーか、この人の過去作買い集めた…ので早速買える範囲で買いました。

 

07.Rocky Marsiano --- Ritinha / DJÓ DJÓ --- Adam And Liza Music (HOL)

http://www.jetsetrecords.net/p/715005124112

自分にしては珍しく7inchです。4分ないのでDJとしては使い辛いですが、これかかったらメッチャ踊れる!と思い購入。これ、ホント、ちょー分かりやすくていいよ笑

Rocky Marsianoは調べてもあまり情報出てこないんですが、アルバムは既に5枚リリースしているベテランのよう。この手の音楽はデジタル弱いのかな?と思いきやサンクラ+バンドキャンプでガッツリ配信してます。

アルバムは底抜けに明るいトライバルなトラック+民族長・ジャジーなビートミュージックが多い模様。まあ、とにかくリンク辿って聞いてみてくださいな。

 

08.Mr Beatnick --- Formed In The Stance --- Don't Be Afraid (UK)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005122212

怪しいロウテクノ・ハウスのリリースを続けるDon't Be Afraidより、このレーベルから古くよりリリースしているMr Beatnickのニューシングルです。過去作から変わらずビートダウン系ハウスの傑作。

近年のロウハウスシーンに響く100%SILKから出てもおかしくなさそうなA1、グルーヴィなパーカッションとベースラインにキレイなウワモノが鳴り響く極上ディープハウスのA2、B1。ダブステップを意識したような”つんのめり系”リズムに泣きそうなメロを被せたB2。どれも最高です。

 

09.Tosca --- Shopsca The Outta Here Versions --- !K7 (UK)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005100472

90年代後半、いわゆるTriphopのアーティストとして活躍するベテランToscaが2014年にリリースしたアルバムのRemixアルバムです。Triphopにしては音がカワイイのでエレクトロニカ~な流れでよく聴いてました。

このアルバム、FaltyDLやらHeadmanやらStefan Obermaierやらが参加していて、ベテランらしからぬ雰囲気で、所謂適当に作ったトラックがなく全曲カッコイイ。アルバムはちゃんと聞いてないけど、今作はかる~いダビーなトラックも含みつつ、基本はダンストラックばかり、しかも北欧っぽい雰囲気が漂うナウいトラックばかりなので、もっと話題になっても良いと思うんだけどね。

貼り付けたFaltyDLのRemixはさすがというか。キレイに纏まってます。

 

10.Art Crime --- Renessense --- Creme Organization (HOL)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005106482

古くから変なディスコ~ハウスのリリースを続けるCremeから、Phonicaや俺の大好きなWillie BurnsのW.T.よりリリースしているArt Crimeの一枚。本人3枚目のシングルのようで、これからグイグイ来る人なんじゃないかなと。

音色はW.T.っぽく民族長の音色が入り混じる気持ち悪い音使いであるものの、リズムはCremeっぽいニューディスコ・イタロっぽさやテックハウスにも近いノリで、踊りやすい変な曲に仕上がってます。メロディラインと強めのリバーブに漂うサイケ感が◎。

 

XX.Lurka --- Partials --- Black Acre (UK)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005125992

ダブステップ枠がなかったのでランク外で1枚。

Clap! Clap!のリリースでベース系注目のBlack AcreよりLurkaの2枚目。BPMはそこまで早くはなく、アタック感が強くて変なシンセやトばし音がビュンッ!と飛んでくる、いわゆるRinseFMでよくかかりそうなテクノ系ダブステップの王道。コメントしづらいけど普通に良いです。この手のジャンルは展開少ないことが多いけど、これは全体通して聞いたときの展開がしっかりあるのが良い。

Hessle AudioやSwamp 81好きは要チェックす。