イッツ・ア・フグリーンランド

音楽と漫画と、時々、映画と。 メモと感想を書き溜めておく為のブログです。

DJチャート(2015/12)

実はこっそりRAには上げていたんですが、遅ればせながら12月購入分のDJチャートです。全体的に見るとJames HoldenぽいDJへ回帰している内容。シンセポップなノリが多めです。

1月購入分は含まず。1月も好リリース多いので、早くチャート作らなきゃ感があります。

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01. Mattheis --- Kindred Phenomena --- Nous'klaer Audio

http://www.technique.co.jp/item/135547,NOUSLP001.html

何と素晴らしいアルバムか!The FieldsやBorder Community辺りが好きな人は必聴。特にLuke Abbottにだいぶ近いです。

音階を刻むベースに静かなシンセを乗せた”静”のテクノや、シンセメロでゴリ押しつつ、そこに被せるフィードバックノイズの轟音、更に上に飛び交う「キラッ☆」な”轟”のテクノ。ノンビートなどもあります。

Border Communityの活動が少なくなった今、James Holden好きに響く貴重なトラックばかり。

 

02. Harald Bjork --- Strings Of Harald --- Studio Barnhus (SWE)

http://www.technique.co.jp/item/135658,BARN037.html

まさかのStrings Of Lifeのカバー・・・度胸あるな~と思ってしまいます。古くはTraum、最近はStudio Barnhusを中心にリリースしているキレイめテックハウスの名手Harald Bjorkによる、7incレコード限定リリース。

肝心の出来ですが、Strings Of Lifeのメロディラインこそ使っているものの完全に別物。ネタ感満載で、怒る人は怒りそうですが、、、こういうものと思って聞けば良いんじゃないかな…

 

03. V.A. --- Uncanny Valley: Five Years On Parole - What’s Happening --- Uncanny Valley (GER)

http://www.technique.co.jp/item/134442,UV030.html

ドレスデンのレーベルUncanny Valleyのコンピ。知名度の高いアーティストこそ居ないものの、2010年からコンスタントにリリースを続け、既に50枚近いEP/LPが出ている模様。ニューディスコ・シンセハウス中心のリリースが多いですが、例えるならドイツの100%Silkという感じ。固めの音が多いです。

5周年記念コンピのコレは良作そろいですが、浮遊感たっぷりのA1、地を這うB1が溜まりません。ヘビープレイ。

 

04. Tommy Vicari Jnr. --- Hiding In Plain Sight --- Ammo84 (GER)

http://www.technique.co.jp/item/134322,AMMO84002.html

こ、、、これは、ミニマルなのか?ジャンルでは表現し難いディープなミニマル/ハウストラック集。イタリアのディープ/ミニマルハウスアーティスト「Tommy Vicari Jnr.」の2枚組。

これら楽曲が1つの作品に集まっている事が興味深く、一人のアーティストが作ったのか疑問に思いつつも、よく聞いてると「あー、似てなくもないかな」と。トラック自体のクオリティも高いですが、際立たせる音の節々が「えっ、これ目立たせるの?」という特徴的なミックスが変態度を高めてます。全体的に”どこか変な感じがする”作品です。

 

05. YNK --- High On Endorphin, Low On Gasoline --- Polytone (GER)

http://www.technique.co.jp/item/135186,PLTR013.html

メルボルン臭する控えめサンプリングに可愛いメロディの、キッチュなハウス集。 Tenderpark等からリリースする北欧出身アーティストYNKによるニューEP。

抜き差しのバランス良いリズム帯が素晴らしいグルーブを産み出していて、自然と体が動いてしまいます。特にA1のセンスが抜群。

 

06. Massimiliano Pagliara  --- Connection Lost Pt.1 --- Uncanny Valley (GER)

http://www.technique.co.jp/item/135550,UV034.html

今月はUncanny Valleyからもう一枚。Rush Hour やLive At Robert Johnsonからリリースを続けているMassimiliano Pagliaraの新譜です。

とにかくA1がナイス。表紙を外したベースラインにウワモノがグワーーーーッと押し寄せるニューディスコ。低音の鳴りも良い。これはホントA1のために買いました。でも、他のトラックも良作揃いです。Andras FoxぽいユルいニューディスコのB1やポコポコ鳴ってるロウなドラムが冴えるA2など。

 

07. Stefan Ringer --- Blow U --- Black Catalogue (US)

http://www.technique.co.jp/item/135063,BC014-404.html

 

A1のBlow Upがヤバッ!質の悪い録音のディスコネタを4拍刻みで延々ループさせたデトロイティッシュなディスコハウス!新進気鋭の米ボストンのアーティスト、Stefan Ringerによる3作目がMonty Luke主催のBlack Catalogueより!

その他トラックも含め、今後のリリースにも期待が持てる好内容。デトロイト好きはマストバイ!

 

08. Red Axes --- Sabor feat. Abraosabor --- Crosstown Rebels

http://www.technique.co.jp/item/135450,CRM151.html

好調イスラエルの変態ニューディスコデュオ・Red AxesによるニューリリースはDamian LazarusのレーベルCrosstown Rebelsより。テクノノリのイメージが強めの同レーベルですが英City RockersのR&D出身DamianもRed Axesはヤバいと思ったということでしょう!

過去作に比べてテックハウスノリになっているものの、チャカポコ鳴ってるリズム帯やアラビアンなボーカルサンプル、メロディは変わらずです。Isolee Remixが入ってるのもツボ。

 

09. IMC --- Times / Dust / Earth --- Illegal Music Communication (GER)

http://www.technique.co.jp/item/135678,IMC008.html

DJ HellによるイリーガルなリエディットレーベルIMCによる、Boards of Canadaのエディット。ザ・エレクトロニカなトラックのふわっとしたシンセパートを活用し、見事に激アッパーなプログレッシブハウスにしてしまっています。

 

10. Caribou Vibration Ensemble --- Cve Live 2011 --- Caribou Vibration Ensemble

http://www.technique.co.jp/item/126537,CVE002.html

Caribouライブ盤。2011年12月にロンドンとベルギーで行った音源を収録。

2010年リリースされた傑作アルバム”Swim”より「Sun」「Bowls」の2トラックを、またFourTetことKieran HebdenやJames Holdenなどとセッションしたトラックの計3トラックで、4000円超…高すぎです。ちなみにBandcampで買ったら3$で買えます…

自由に飛び交うあらゆる楽器が産み出すサイケデリックな音の響きが特徴的で、くっきりとしたデジタルなアルバムのトラックとは全然別物になっています。さながら渋さ知らずオーケストラのよう。各パート、自由すぎ。

でも、Sunのトリップした歌声には、やっぱりやられるんだよな~