イッツ・ア・フグリーンランド

音楽と漫画と、時々、映画と。 メモと感想を書き溜めておく為のブログです。

DJチャート(2015/6)

6月購入分のDJチャート。買えてないのも1枚あるけど。

今月怪しいの多かったなあ・・・面白くて財布の紐がユルみました。 

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01.Blanck Mass --- Dumb Flesh --- Sacred Bones (US)

http://www.jetsetrecords.net/p/713005103892

今年のベストアルバム候補。Blanck Massの2ndアルバム。Fuck Buttonsというブリストルのアーティストの片割れのようです。

Softwareからもインディーダンス・シンセポップよりの長尺ハウスをリリースしていますが、今作はスゴい。ジャンルでは形容しがたい。

音の混ざり具合はギリギリ不快にならない程度のバランスを保っていてサイケデリックを感じるし、轟音ノイズに圧倒される感覚はシューゲイザーそのもの。

ビートはチルウェイブだったり、インダストリアルだったり、ユルく、アツく踊れる仕様。近年のダンスミュージック・ロックシーンの流れを全て飲み込んだ内容になっています。

 

02.Japa Habilidoso --- Funk Do Sindicalismo b/w Agronomia Setorial --- Future Times (US)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005077112

各界がオススメする最高のレーベルFuture Timesより変態ハウス。ブラジルのアーティストだそうです。不協和音なのか、ギリギリセーフなのか。なんでこんな音階を配置しようと思ったのか。終始、意味の分からない進み方をひたすらゴリ押ししているトラック2曲です。

これが異文化か…ヤックデカルチャー。JD Twitch周辺、が好きな人はハマるはず。いやー、ホントスゴイよ、これ。

 

03.Rob Clouth --- Deep Field --- Leisure System (GER)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005112462

Objectなど前衛的なテクノを中心にリリースをしている、ベルリンのラジオ番組からスタートしたレーベルLeisure Systemの中心アーティストRob Clouthによるベース系変態テクノ。

Kowton、VesselsのRemixを収録していますが、オリジナルが抜群にカッコイイ。地べたに這いつくばるリズム帯に、ヌルい酸性のベースが絡み合って、全体的に蛭やミミズみたいな曲。左右の分離の良いスピーカーでステレオで聞きたい。

 

04.Andreas Saag --- Justice --- Telefonplan (SWE)

 http://www.jetsetrecords.net/p/723005065762

うーん変態。スウェーデンのベテラン、過去はハードテクノをやっていたAndreas Saagですが、Local Talkからのリリースなど完全にハウスに寄ってきています。

バーブが効きまくった上物が怪しげなアフロ・トライバルハウスのA面。Local Talk色のあるB1共に出来が良い。この人、効果音の挟み方がいちいち気が利いていてただのDJツールに収まらないトラックを作るので毎回ツボです。

 

05.V.A. --- Sounds Of The Universe: ART + SOUND 2012-2015 - Record A & B --- Soul Jazz (UK)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005111382

http://www.jetsetrecords.net/p/733005111372

信頼の老舗レーベルSoul Jazzの2枚組みコンピが2枚同時リリース。2012~2015の期間で作られたトラックをコンパイル。CD版は2枚組で、アナログ未収録曲も入っているようです。が、アナログ版を購入。両方買ったら8,000円。

タイトルはART + SOUNDとなっていますが、Seven Davis Jr.、Hieroglyphic Being、Kassem Mosse、DJ Stingray、Aybee等々、ロウハウス方面が好きな人にはたまらないメンツが収録されています。バックストックを纏めたっぽいタイトルですが、初お目見えのトラックも収録されています。

ユルいモノのからテクノ寄りのモノまで、”ロウハウスって何?”を知るには最も良いコンピ。

 

06.Harvey Sutherland --- Bermuda EP --- MCDE (HOL)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005079952

Motor City Drum EnsembleのレーベルMCDEから、メルボルンのシンセ奏者/プロデューサーHarvey Sutherlandのリリース。某人にオススメされて待ち構えるように購入するもJetSetでは僅差で売り切れ。京都のJaponicaで過去作もまとめて初の購入。しかし、Japonicaいいね。セレクトが素晴らしいレコ屋でした。ちなみに、某人御用達、イギリスのRed Eye Recordsにも余ってました。

MCDEと比較すると大分派手ですが、LIVEの時はシンセを生で弾くんだろうな~というメロウなシンセが漂うディープハウスです。家でも聴けるし、踊れるし、サイコー。

 

07.Soulphiction --- Legit Edits #1 --- Legit Edits (GER)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005078862

ジャーマンハウス界では群を抜いた黒いグルーブを作り上げる、あのSOULPHICTIONが、なんとRe-Editレーベルを立ち上げたようです。

A面はゴリゴリのシカゴハウス。B面は途中からなんだこれ?な展開。古いコメディ映画のサントラにディスコベースを乗せにいったようなコミカルなトラック。特にB面要チェック。

しかし、これ、どこ見ても売り切れで、まだ買えてない。欲しいんだけどな~…

 

08.John Heckle --- Blues For A Red Giant --- Lunar Disko (GER)

http://www.jetsetrecords.net/p/723005101602

アイルランド、ダブリンを拠点に構えるLunar Diskoから、Mathematics、M>O>Sなど変態ハウスをリリースしているJohn Heckleの新譜です。

イタロなA1、ストリート感・BodyMusic感漂うA2、100%SilkのようなA3、ロウハウスといえばコレッ!なB1~2。詰め込みすぎなシングル。取り立てて特徴のあるトラックはなく、変態指数は低めですが、どれもクオリティが非常に高いです。

 

09.Nozinja --- Nozinja Lodge --- Warp (UK)

http://www.jetsetrecords.net/p/733005099822

南アフリカのダンスミュージック「シャンガーンエレクトロ」孤高のアーティストNozinja。シャンガーンについては以下で軽く書きましたが、そんなNozinjaのアルバムがついにリリースされました。 

http://djfgr.hatenablog.com/entry/2014/05/11/023627

元々2014年の4月にWarpと契約してから、シングルやRemixワークの提供をちょろっとしたくらいで、ほとんど活動していなかったように見える(LIVEはやっていたみたい)Nozinjaですが、今作も、Soundcloud等を必死に探せば出てくるような過去作を中心にコンパイルした形のアルバムになっています。とはいえ、新曲があっても全部同じ音楽に聞こえるので、あまり気付きません。

そんな1年以上も暖めてやっとリリースしたアルバムが、そういった内容なので、本人、きっと適当な人柄してるんだろうなぁとか、なかなかアルバム曲を作らないからWarpも相当イライラしたんだろうなぁとか、南アフリカの気候とNozinjaの人柄に妄想を膨らませながら聴くと、ほっこりします。

アルバムの内容は、高速なシャンガーンが半分、ハウスと相性のよいBPMのシャンガーンが半分、ということで、アフロハウス・トライバルハウス・変態ディスコのDJでも十分使える内容になっています。

もちろんシャンガーン特有の「ベースは使わずにマリンバでゴリ押し」「キックがポコポコ」「耳が全然痛くならない」という、特殊な音楽性に反する聴きやすさは健在。

 

10.DJ KOZE --- XTC --- Pampa (GER)

http://www.jetsetrecords.net/p/743005108522

DJ KOZEがディスコハウスを…!!といった内容。KOZEと聞くと変態トラックしか思い浮かびませんが、今回は比較的素直かも?普通にカッコイイ内容です。

The Fieldsライクなジャーマンハウスのビートのディスコハウスに、Tasakaさん辺りがかけそうなズンデケのフィルターハウス。ちょっと懐かしいかおりがします。