DJチャート(2016/1)
やめて!!!!あたしの銀行口座のライフはもうゼロよ!!!
というわけで1月もスゴイたくさん買っちゃいました。
2016年1月のチャートです。
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01.Elektrobopacek --- Untitled --- Hotjam (UK)
http://www.technique.co.jp/item/137363,HOTJAM05.html
Legoweltが大絶賛!というコメントも納得の、マシーンサウンドバリバリのエモいテクノ。正直Legoweltと見分けがつきません!でも好き!
2015年にはド直球なLOOPA系ディスコテクノのLPをリリースしているスイス・ベルンのElektrobopacekさん。新人だと思いますが、変わらぬ良さがあります。彼のウェブサイトも、なんというか、15年前にタイムスリップしたかのよう…ファミコンみたいな画像とか、機材の画像とかばっかり貼ってあります。そういうところもたまんないね。
どのトラックも「サイコー!ウォー!」なんですが、特にB3。B3で泣きましょう。みんなで泣きましょう。試聴の時点で泣けます。泣けるから1位です。
02.V.A. --- Lionoil002 --- Lionoil Industries (UK)
http://www.technique.co.jp/item/137354,LIONOIL002.html
UKエジンバラのレーベルの第2弾。第1弾はカセットオンリーだって。
カセットテープレーベルによくある、ロウだけど軽めの音が心地良い、まるでぬるま湯につかっているようなハウストラック集。こと、B1のTelfortのトラックが象徴的。長湯してふらふらってところ。
B2のテープカットを多用した昔のエディットもののエレクトロも、近年のリリースの中ではだいぶ珍しい内容で、とても踊り心地が良さそうです。エディットカンファレンスを思い出します。
03.E.R. --- Letu Sinega --- 1432 R (US)
http://www.technique.co.jp/item/136540,1432R006.html
1432RというワシントンDCの謎のレーベルから、E.R.(Ethiopian Records)ことEndeguena MuluというエチオピアのAddis Ababaというところに住んでいるっぽい謎のアーティストによる、Jamal Moss系の意味わかんない怪しいハウス・・・否、これはもはや "怪しすぎる" ハウス!!
全体的にDJ観点で使い物になるか、ならないかのスレスレのラインを食い気味に乗り越えてて、先の読めない展開、意味の分からない効果音、かけ過ぎたエフェクト…唐突感しかない。A面はギリギリ使える。B面はどうしようもない。
しっかし、2016年ベストアーティストもう決まった感じするわ。
1432Rですが、いわゆるBandcamp系レーベルのようで、DiscogsやBandcampを見るとスゴイ勢いでリリースしているし、試聴したら、なんかとてつもないトラックばかり。辺境ハウスが好きな人にはきっと全部ヤバいことでしょう。全曲買い決定レーベル。
使えない曲ばかりなので、チャートは3位ですが、気持ち的には既に殿堂入りクラス。どうやらGilles Petersonが既に紹介済のようです。
04.ZZZ feat. Hibahihi --- 1111 (303+808) --- 10 Inches Of Pleasure (JPN)
http://www.technique.co.jp/item/135993,IOIOP067.html
あーーーー、これ、マジですっげぇ!!日本独特の感覚!!
DJ Nozakiのレーベルより、DJ Nozakiによるスロウで音数少ない激ドープなアシッドハウスに、元ブッダ・ブランドのNipps(エナイピーピーエス) aka Hibahihi(飛葉飛火)が語る・語る・語る!
楽曲として崩壊する寸前の崖っぷち感が味わえるナイストラック。B2面にリバース版入ってるのもツボ。
05.Wbeeza --- Expression Of Love --- Third Ear (UK)
http://www.technique.co.jp/item/137093,3EEPLP201509.html
名門Third Earからリリースを続けるベテランWbeezaのニューアルバム。
デトロイト~と言われていながら、今一つミニマルすぎて「ちょっと違うんじゃね?」と思っていた個人的なイメージが完全に覆りました。シャレオツぅ~~!なミニマル&ハウス&ジャズのクロスオーバーなアルバムです。いつもに増して色気たっぷりじゃないですか!全曲素晴らしい。
しかしアナログは買い逃しました・・・まあ、データあるしね・・・
06.Simple Symmetry --- Near East Confusion --- Low Budget Family (RUS)
http://www.technique.co.jp/item/134349,LBF004.html
ロシアのレーベルLow Budget Familyより、これから注目を浴びそうな予感がビンビン漂うLipsky兄弟によるSimple Symmetryのニューシングル。
バグパイプが鳴りまくるやけに爽やかなニューディスコ。ただ、ロシア人が南国に憧れて妄想で爽やかな音楽作りました~という感じで、吹っ切れた爽やかさはないです。ちょっと根暗な爽やかさ。
07.Moscoman & Red Axes --- Dikembe Manitu / Rage In The Cage --- ESP Institute (UK)
http://www.technique.co.jp/item/136446,ESP032.html
I'm A Cliche繋がりの二組、MoscomanとRed Axesの共作。Moscomanはワールドミュージック系エディットもの再注目のDisco Hatalにも参加しているツワモノ。イスラエル・テルアビブのRed Axesは言わずもがな、CrosstownLabelやHivernDiscsなどからアラブ系ニューディスコを立て続けにリリースしている絶好調のアーティスト。
A面の東南アジアのジャングルの香りが漂うぬるま湯ニューディスコに、B面はPrins Thomasバリのリズム主体のニューディスコの2曲入り。いつものRed Axesに比べると少し地味めですが、やっぱカッコイイ。
08.Kamera --- Ventoux --- Phantasy Sound (UK)
http://www.technique.co.jp/item/137280,PH49.html
James Holden好きはマストバイレーベル、エレクトロからマシーンハウスに華麗な転身を遂げたErol AlkanによるPhantasy Sound。Daniel Averyを抱えているレーベルとして有名ですね。James WelshことKameraによる新譜。
相変わらずファットな音が鳴り響く重厚なテクノ・ハウスですね…胃もたれ系。美しいA2、インダストリアルなミニマルのB1、共に重宝しそうな内容。ここ最近流行っているSemanticaとかPrologueに比べると音がくっきりしていて、、個人的にはこういう感じの方が好き。
09.Royer --- Way Silent --- Closer (GER)
http://www.technique.co.jp/item/137193,CLOSER005.html
MoominによるレーベルCloser Musicの久々の新譜はパリのディープなテックハウスアーティスト、Royer。
1月、RoyerはLobster Thereminからのリリースも買ったんだけど、こっちの方が良いな。
10.Cottam --- Ruff Draft 08 --- Ruff Draft (UK)
http://www.technique.co.jp/item/137359,RUFFDRAFT08.html
Ruff Draftの8番は、当レーベルオーナーであり、他にもAusや、Versatileからのリリースも控えているシカゴ・デトロイト系トラックを量産するUKディープハウサーCottam。
B2面がJamal Mossっぽく汚いリズムに読めない展開で、ちょっと意外な内容。他、A面は朝焼けシンセがまぶしいディープテクノ、B1はコケコッコーって感じの血が巡りだすハウスです。
Josh Brentの再発も懐かしくてよかったなぁ。クロードヤングのMIXCDに入っていて聞きまくりました。
あとJamal Mossって言葉使いすぎ…
DJチャート(2015/12)
実はこっそりRAには上げていたんですが、遅ればせながら12月購入分のDJチャートです。全体的に見るとJames HoldenぽいDJへ回帰している内容。シンセポップなノリが多めです。
1月購入分は含まず。1月も好リリース多いので、早くチャート作らなきゃ感があります。
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01. Mattheis --- Kindred Phenomena --- Nous'klaer Audio
http://www.technique.co.jp/item/135547,NOUSLP001.html
何と素晴らしいアルバムか!The FieldsやBorder Community辺りが好きな人は必聴。特にLuke Abbottにだいぶ近いです。
音階を刻むベースに静かなシンセを乗せた”静”のテクノや、シンセメロでゴリ押しつつ、そこに被せるフィードバックノイズの轟音、更に上に飛び交う「キラッ☆」な”轟”のテクノ。ノンビートなどもあります。
Border Communityの活動が少なくなった今、James Holden好きに響く貴重なトラックばかり。
02. Harald Bjork --- Strings Of Harald --- Studio Barnhus (SWE)
http://www.technique.co.jp/item/135658,BARN037.html
まさかのStrings Of Lifeのカバー・・・度胸あるな~と思ってしまいます。古くはTraum、最近はStudio Barnhusを中心にリリースしているキレイめテックハウスの名手Harald Bjorkによる、7incレコード限定リリース。
肝心の出来ですが、Strings Of Lifeのメロディラインこそ使っているものの完全に別物。ネタ感満載で、怒る人は怒りそうですが、、、こういうものと思って聞けば良いんじゃないかな…
03. V.A. --- Uncanny Valley: Five Years On Parole - What’s Happening --- Uncanny Valley (GER)
http://www.technique.co.jp/item/134442,UV030.html
独ドレスデンのレーベルUncanny Valleyのコンピ。知名度の高いアーティストこそ居ないものの、2010年からコンスタントにリリースを続け、既に50枚近いEP/LPが出ている模様。ニューディスコ・シンセハウス中心のリリースが多いですが、例えるならドイツの100%Silkという感じ。固めの音が多いです。
5周年記念コンピのコレは良作そろいですが、浮遊感たっぷりのA1、地を這うB1が溜まりません。ヘビープレイ。
04. Tommy Vicari Jnr. --- Hiding In Plain Sight --- Ammo84 (GER)
http://www.technique.co.jp/item/134322,AMMO84002.html
こ、、、これは、ミニマルなのか?ジャンルでは表現し難いディープなミニマル/ハウストラック集。イタリアのディープ/ミニマルハウスアーティスト「Tommy Vicari Jnr.」の2枚組。
これら楽曲が1つの作品に集まっている事が興味深く、一人のアーティストが作ったのか疑問に思いつつも、よく聞いてると「あー、似てなくもないかな」と。トラック自体のクオリティも高いですが、際立たせる音の節々が「えっ、これ目立たせるの?」という特徴的なミックスが変態度を高めてます。全体的に”どこか変な感じがする”作品です。
05. YNK --- High On Endorphin, Low On Gasoline --- Polytone (GER)
http://www.technique.co.jp/item/135186,PLTR013.html
メルボルン臭する控えめサンプリングに可愛いメロディの、キッチュなハウス集。 Tenderpark等からリリースする北欧出身アーティストYNKによるニューEP。
抜き差しのバランス良いリズム帯が素晴らしいグルーブを産み出していて、自然と体が動いてしまいます。特にA1のセンスが抜群。
06. Massimiliano Pagliara --- Connection Lost Pt.1 --- Uncanny Valley (GER)
http://www.technique.co.jp/item/135550,UV034.html
今月はUncanny Valleyからもう一枚。Rush Hour やLive At Robert Johnsonからリリースを続けているMassimiliano Pagliaraの新譜です。
とにかくA1がナイス。表紙を外したベースラインにウワモノがグワーーーーッと押し寄せるニューディスコ。低音の鳴りも良い。これはホントA1のために買いました。でも、他のトラックも良作揃いです。Andras FoxぽいユルいニューディスコのB1やポコポコ鳴ってるロウなドラムが冴えるA2など。
07. Stefan Ringer --- Blow U --- Black Catalogue (US)
http://www.technique.co.jp/item/135063,BC014-404.html
A1のBlow Upがヤバッ!質の悪い録音のディスコネタを4拍刻みで延々ループさせたデトロイティッシュなディスコハウス!新進気鋭の米ボストンのアーティスト、Stefan Ringerによる3作目がMonty Luke主催のBlack Catalogueより!
その他トラックも含め、今後のリリースにも期待が持てる好内容。デトロイト好きはマストバイ!
08. Red Axes --- Sabor feat. Abraosabor --- Crosstown Rebels
http://www.technique.co.jp/item/135450,CRM151.html
好調イスラエルの変態ニューディスコデュオ・Red AxesによるニューリリースはDamian LazarusのレーベルCrosstown Rebelsより。テクノノリのイメージが強めの同レーベルですが英City RockersのR&D出身DamianもRed Axesはヤバいと思ったということでしょう!
過去作に比べてテックハウスノリになっているものの、チャカポコ鳴ってるリズム帯やアラビアンなボーカルサンプル、メロディは変わらずです。Isolee Remixが入ってるのもツボ。
09. IMC --- Times / Dust / Earth --- Illegal Music Communication (GER)
http://www.technique.co.jp/item/135678,IMC008.html
DJ HellによるイリーガルなリエディットレーベルIMCによる、Boards of Canadaのエディット。ザ・エレクトロニカなトラックのふわっとしたシンセパートを活用し、見事に激アッパーなプログレッシブハウスにしてしまっています。
10. Caribou Vibration Ensemble --- Cve Live 2011 --- Caribou Vibration Ensemble
http://www.technique.co.jp/item/126537,CVE002.html
Caribouライブ盤。2011年12月にロンドンとベルギーで行った音源を収録。
2010年リリースされた傑作アルバム”Swim”より「Sun」「Bowls」の2トラックを、またFourTetことKieran HebdenやJames Holdenなどとセッションしたトラックの計3トラックで、4000円超…高すぎです。ちなみにBandcampで買ったら3$で買えます…
自由に飛び交うあらゆる楽器が産み出すサイケデリックな音の響きが特徴的で、くっきりとしたデジタルなアルバムのトラックとは全然別物になっています。さながら渋さ知らずオーケストラのよう。各パート、自由すぎ。
でも、Sunのトリップした歌声には、やっぱりやられるんだよな~
DJチャート(2015/11)
先日の更新に引き続き、11月購入分のチャートもいっちゃいます!!
11月のリリースも良いの多かったのですが、その中でも選りすぐりの10枚!!
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01.Red Axes --- Shem Vol.2 --- I’m A Cliche (FRA)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005148902
イスラエルのエレクトロ2人組、Red Axesによる、これぞ変態サウンドという内容のエレクトロディスコ。初期はSimian Mobile Disco、Tacteel、Yuksekなどのリリースを抱えているフレンチエレクトロのレーベルI'm A Clicheからのリリースです。
2014年にはアルバムを同じくI'm A Clicheからリリース後John TalabotのHivern DiscsやCrosstown Labelなどからリリースするなど、最近テクノ・テックハウス方面からの評価が高く、大量のリリースを続けているRed Axesですが、イスラエル出身だからか、全体的に変わった調子のメロディが多め。OPTIMO好きはマストバイですね!
昨年のArchie Pelagoに続き、今年のベストアーティスト候補!
02.NHK YX KOYXEN --- JP EP --- Episode (JPN)
http://www.technique.co.jp/item/134218,EPS4.html
先日はノリにノッているレーベル「Pan」からリリースするなど注目の、Kouhei Matsunagaによる変名プロジェクト「NHK YX KOYXEN」によるインダストリアル&ロウテクノ!!
B面の、ディジュリドゥが地を這うハードミニマルトラック「1061」が最高です。他のトラックもノイジーなリズム帯中心のロウテクノ・好トラック。
03.Ion Ludwig --- Ghost II Coast --- Ugold Series (GER)
http://www.technique.co.jp/item/134219,UGOLD5.html
なかなか「この人…天才だな」と思う程にリリースされる作品のすべてがカッコイイアーティストに巡り合うことは少ないですが、このIon Ludwigはファーストリリースから全てがカッコイイ珍しいアーティスト。そんな彼によるニューアルバムとあっちゃ期待も高まります・・・と、そんなアルバムです。
今作はディーーーープなミニマルを纏めたアナログ3枚組で、近年のルーマニアンミニマルシーンに追随する好内容。フロア向きのリズムがしっかりしたトラックから、先日リリースされたPetre Inspirescuのアルバムを彷彿とする音響ミニマルまで、ディープな世界観に浸れます。
04.Ge‐Ology Ft.Mark De Clive‐Lowe --- Moon Circuitry / Escape On The Lodge Freeway --- Sound Signature (US)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005153922
これマジ激アツっす!!ディープハウス好きは必聴!!
NYのGe-ologyによるSound Signatureからのシングル。Ge-ologyって謎のアーティストですが、Hip-Hop系のプロデューサーなんですね。Discogs見る限り、ひっさびさのリリースのようです。
シンセソロの泣けるMCDE系ディープハウスのA面と、Derrick MayとIan O'brienの間をいくような超Hi-Tek&DetroitishなB面、どちらも素晴らしい。
05.Rionegro --- Rionegro --- Comeme (GER)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005153872
Matias Aguayoのレーベル「Comeme」から謎のアーティスト「Rionegro」によるアルバム。ひょろひょろのメロディにトロピカルなリズム帯が絡むようなニューディスコ/ベースミュージックに、クンビアやラテンなど、盛りだくさんのアルバム。
Clap Clapに続くアーティストといったところですが、私はこちらの方が好きですね(DJで使いやすいし)
06.Hieroglyphic Being & The Truth Theory --- Keep Your Mind Open --- Bedouin (UAE)
http://www.jetsetrecords.net/p/743005163072
アラブ首長国のレーベル「Bedouin」からJamal MossによるHieroglyphic Beingの新譜。Bedouinはストリートテクノのレーベルとのことで、ここ最近のHieroglyphic Beingの中では一番DJで使いやすいロウハウスになっています。
ドンシャリがキツめなA面、ゴルジェを彷彿とさせる重たいタムとピュンピュン音で突き進むB面。どちらもザラッとした質感のシンセが奏でるエスニックなメロディが楽しく、よく踊れそう。
07.Shu Okuyama --- Kellnerthought EP --- Komabano Oscillation Lab. (JPN)
http://www.technique.co.jp/item/134562,KOL001.html
Shu Okuyamaの自主レーベル第1弾リリース。
ドイツのMilnor Modernなどを中心に、ジャジーなベース&メロディ、シャッフルの効いたリズム帯、重たい低音を特徴とするミニマルハウスのリリースを重ねてきたShu Okuyamaですが、今回自主レーベルも極上のミニマルハウス。ミニマル好きだけでなくディープハウス好きにもハマります。
B面のふわっと空中を飛んでいくピアノが、ホント最高!
08.Moufang (Move D) / Czamanski --- Live In Seattle --- Further (US)
http://www.technique.co.jp/item/134688,FUR050LP.html
説明不要のMove Dと、Rush HourやFuture Times、Off Minorからのリリースを重ねるJordan GCZことJordan Czamanskiによる、米シアトルでのLIVE音源。Donato DozzyらがリリースするFurtherから。
まったりとした軽めのドラムパートが淡々と進む中、キレイなメロ、不協和音、ピュンピュン音が飛び交う音響の色が強めのミニマルハウスのA面に、気持ち高めの音色のシンセが少しずつ変化していくDozzy周辺を彷彿とするダークなミニマルのB面。
どちらもリアルタイム録音だけあって繊細な音の展開をしていて、浸れます。
09.Syracuse --- Liquid Silver Dream --- Antinote (FRA)
http://www.technique.co.jp/item/134813,ATN023.html
岡山在住で、先日12/12のHouse Of Liquidにも出演していたInoue Shirabeを要するフランスのカルトなポップレーベルAntinoteから、Antinote所属の男女二人組みSyracuseによるミニアルバム。
フランス産だけあって?、ポップな中に、オシャレさ、エロスさの入り混じる、ライトなハウストラック6曲入りです。Andras Foxを彷彿とさせる1枚。FrenchKissを思い起こす展開のB2など、Andras Fox周りが好きな人は必聴です。
つーか、このレーベル、スゴくいいな、全部いい。
10.Bazare D. Pablo / Atalaku 8 ‐ Ivoire Promotion EP --- Sofrito (UK)
http://www.jetsetrecords.net/p/513005163522
ワールドミュージックコーナーを本格的に漁りだして見つけた1枚。Sofritoというイギリスの、アフロ・カリビアン系のリエディットレーベル。ワールドミュージックだからクラブミュージックと少し離れているかと思いきや、SoundcloudにはLondonのBoilerroomのDJMIXが上がっていたりします。
出足から「アフリカ~~!!うぉ~!アメリカ!カナダ~~!!」で始まるB1のAtalaku 8による「Africa」が最高です。
この手のワールドミュージックは、誰が聞いても楽しげに聞こえるからスゴいですよね。今注目しているレーベルの一つです。
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ここ最近はAnthony ParasolのDekmantelのMIXを聞いたことが原因でJames Holdenぽい選曲に少し回帰しており、その影響で12月はそれっぽい曲がチラッと混ざってきそうな予感。
DJチャート(2015/9-10)
またもや間が空いてしまいましたが、気にせず、9~10月購入分のDJチャート。
既にプレイ済のもの多数。
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01.Archie Pelago --- Clammy Customer EP --- Mister Saturday Night (US)
http://www.jetsetrecords.net/p/733005141122
当ブログに幾度となく登場している(はずの)Archie Pelago待望の新譜。Grenierと手がけた2014年のアルバム以来のリリースではないでしょうか…ホント待ってたよ!!
今回は古巣Mister Saturday Nightからのリリースということで、BPM120ほどでHOUSE DJでも使える内容になっていると思いつつ、変則ブレイクビーツ、唐突感のあるブレイク、過剰なリバーブのかかったシンセ+サックスを多用した予期せぬ展開と、変わり者HOUSEアーティストは健在!
Archie Pelagoを聞くと、私はなぜかSilver Applesを思い出します。
好きすぎて思わず2枚買ってしまったEPです。
02.Chvrches --- Leave A Trace (Four Tet Remix) --- Virgin (UK)
http://www.jetsetrecords.net/p/713005160192
美女ボーカル・ローレンが巷で話題のバンド「チャーチズ」によるドリームポップ名曲が、Four Tet Remixを加えて10インチアナログカット!
キー高めのボーカルをカットしながら、ドリームポップな原曲を活かしたメロディに再構築し、最後の最後に一展開ある(今回は極太ベースが入ってくる)…という、いつものFourTetのRemixワークです。FourTet自身の楽曲に比べると素直な展開が特徴的。
まあ、いつも通りの展開なのでFourTetオタの自分からすると特に言うことないです。
03.Adesse Versions --- Wash My Should EP --- Local Talk (SWE)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005137172
コンスタントなリリースを続ける北欧HOUSEの注目株Local Talkですが、このトラックは一味違います。
Adesse Versionsという2013年デビュー・セルフレーベル等からちょこちょこリリースしているアーティストですが、その正体は、古くはGigoloやCmyk、最近だとOstgut TonからもリリースしているUKのKevin Gorman・・・マジで!?
展開はディープハウスですが、とても強くて厳かなパイプオルガンの和音がアクセントとなって、だいぶ特徴的なトラックになっています。
Local Talkっぽいといえば、ぽいんですが、こういうのも変なHOUSEなのかな~と思っています。
04.Metropolitan Soul Museum --- Ruff Trk 4 --- MSM (UK)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005145252
John TalabotのHivernDiscsからデビューしたアーティスト「Round」によるRemixワークが最高。Roundの作る美しいメロディは、ホント聞くたびに咽び泣きレベルです。
ホント、キレイで泣けるの一言に尽きるトラックなので、多くは語れないのですが、とりあえず聴いて、好きな人は買いましょう。
05.Shaka --- Unbanatural EP --- Kolour Ltd (US)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005143932
デトロイトディープハウス!
ディスコサンプリングにブギーなベースラインがド派手なA1、ソウルフルな男性ボーカルにデトロイティッシュなシンセが鳴り響くA2、アシッドベースにキレイめシンセ+ボーカルの映えるB1、MCDEやHarvey Suntherlandを彷彿とさせるシンセソロが素晴らしいディープハウストラックのB2。
全曲が聴ける!使える!のバランスの良いEPですが、特にのB2が素晴らしい。
06.Mio Mio --- Mio Mio EP --- Proibito (US)
http://www.jetsetrecords.net/p/743005157252
Anthony NaplesのProibitoから、マイアミの新人Mio MioのデビューEP。
かな~~~りアホなラッパが鳴り響くA面が最高。全体的にDJ Kozeに通ずる頭のおかしさがあります。B面のラテンなリズムでグルーブキープするディープ・ミニマルなハウスも、チャカポコ鳴ってるのが好きな人は是非。
07.Frits Wentink --- Wolf EP 031 --- Wolf Music (UK)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005159562
巷で話題のビートダウンハウスシーンのアーティストの括りに入ると思いますが、このFrits Wentinkは余り派手さがなく、元ネタを切り刻んでパーツ使いする事が多く、ロウなサウンドも混ぜ込みつつ、独自の路線を進んでいるような気がするアーティスト。
アルバムをリリースしたホームレーベルWolf Musicからリリースされた今作も、その特徴を余すことなく発揮した3曲で、近ごろアッパーになりがちな(気がする)ビートダウンハウスの中で、ユルさを保った一枚。
こういう、上がりすぎないビートダウンハウスやディープハウスが延々流れるようなパーティに遊びに行きたい。
08.Zomby --- Let’s Jam 1 EP --- XL Recordings (UK)
http://www.jetsetrecords.net/p/733005159112
UK老舗XLよりZOMBY、久々の新譜リリース。先日の来日キャンセルは残念でしたが、、、
これまでは比較的、浮遊感のあるメロディ/シンセを活かした4分弱のショートトラックを多数リリースしてきたZOMBYですが、今回は割りとタイトなメロでガッツリ踊れるDJユースなトラック。A1のSurf 1やB2のAcid Surfは、Radio Slaveバリのゴリ押しテクノ。ダブステップというよりテクノです。全国のクラブでかかりまくるのでは?!と思いますが今のところ聞いたことないです、、、誰かかけてないんでしょうか?否、かけてください!
Let’s Jamシリーズとしてシングル2枚リリースされていますが、アナログは既に完売。データでも購入できます。サンクラにもYouTubeにもSurf1が落ちてなかったので、Junoのリンク貼っときますね。
09.Mike Simonetti --- Bossa Nova Civic Club Bootleg --- 2MR (US)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005143092
アメリカLAのインディダンス・ハウスレーベル、IDIB(Italian Do It Better)のボス「Mike Simonetti」による最強ネタ物トライバルハウス。今、来日が待たれるアーティストの一人です。
この人、こんな作風なんだっけ?と思いつつ、B面のサックスが鳴り響くハウスも良いですが、 やっぱ特徴的なA面が素晴らしい。
ハードテクノ時代を通ってる自分としてはCaveが流行ってた頃が懐かしくなる一枚。
10.Daniele Baldelli --- Cosmic Temple Chapter 1 --- Mondo Groove (ITA)
http://www.jetsetrecords.net/p/723005150052
ダニエル・バルデリによる2枚同時リリースシングルのうちの1枚。
A面はイタロなベースラインにギターサウンド、ジャジーなピアノの旋律でグイグイ押していく、ここ最近のバルデリのリリースの中でも最もキラーチューンなんじゃなかろうかと思います。あとB2もド直球なイタロで良いね。
どの曲も、わりとグルーブキープめなところも気に入っている一枚。
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そろそろ年間ベストの時期だなぁ・・・